定年後は、「毎日が日曜日」といわれます。定時に出勤して退社するなどのルーティンがなくなり、何をするのも自由です。しかし長年繰り返してきた習慣がリセットされ、何をしても良いという状況に置かれると、何をすれば良いのか分からないと悩む人も多いのです。
定年後も充実した暮らしを続けるためには、一人で楽しむ、夫婦で楽しむ、仲間と楽しむという3つの楽しみを使い分けるのがコツです。
仕事では、人間関係に悩まされることも多々あります。定年後はわずらわしい人間関係から解放されるため、自分のペースで好きなことにじっくり取り組めるようになります。一人で楽しめる趣味を持つのもおすすめです。
また、夫婦二人で楽しむ時間も、定年後の人生を豊かにしてくれます。だからといって、夫婦共通の趣味を持つ必要はありませんし、毎日一緒に行動する必要もありません。
二人が楽しく過ごせる時間や空間を、ときどき作るだけでも十分でしょう。
青春時代に好きだった音楽や映画を二人でもう一度鑑賞する、外食をするなど、ちょっとした楽しい時間を過ごしましょう。お互いが干渉し合わず、適切な距離を保つのがコツです。
そして、仲間と過ごす時間も大切です。昔からの友人を大切にするだけでなく、ボランティアなどの地域コミュニティや趣味のサークルに参加するなどして、新しい人間関係を開拓しましょう。
一人で楽しむ時間、夫婦で楽しむ時間、そして仲間と楽しむ時間をバランス良く確保すれば、定年後も退屈している暇はありません。充足感を得ながら暮らせるでしょう。